基礎中の基礎的なことを学んでください。外科だと胃癌の手術法とはリンパ節の分類とかより、なぜ今絹糸ではなく、ナイロンの糸を使うのか?というような基礎中の基礎です。手技もやりたいでしょうが、手技ができることよりも、なぜその手技が必要なのかを学んでください。手技ができても、いつ、どんな時に使うべきなのかが分からないと役に立ちません。私ぐらいの年齢になると、手技は若い人にやってもらえばいいですが、例えば挿管であれば、挿管をすべきどうかの判断ができないと患者さんは助けれてません。
今の若い先生は、理屈が先に立って、体を動かすことが足りないのではという印象があります。電子カルテに向かっている時間も大切ですが、いろいろな手技を先輩がしているところを見学することも大切だと思います。人がやっているところを見て、いろいろなコツを学んだり、その手技を行うべきタイミングや理由も学べると思います。